一般財団法人環境イノベーション情報機構
名古屋港に荷揚げされた飼料から安全性未確認の組換えトウモロコシ検出
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.06.02 【情報源】農林水産省/2005.06.01 発表
独立行政法人肥飼料検査所が2005年5月26日に、名古屋港の港湾サイロで実施した立入検査で、荷揚げされた米国産飼料用トウモロコシの中から、安全性未確認の遺伝子組換えトウモロコシが検出された事例がみつかった。この組換えトウモロコシは、米国企業が開発した「Bt10」系統のもので、特定の害虫を死なせる性質を持っている。01年から04年にかけ、米国で最大のべ1万5,000ヘクタールの畑で誤って栽培されたおそれがあることが、05年3月に米大使館から農水省に報告されていた。
なお今回みつかったトウモロコシは輸入通関前のものであり、飼料として国内に流通することはないという。
農林水産省は、当分の間、安全性が確認されていない遺伝子組換え作物に関する検査の対象を、港湾サイロに荷揚げする全ての船に拡大し、検査を強化する方針だ。【農林水産省】