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環境ニュース[国内]

神栖町の米常食者からフェニルメチルアルシン酸検出

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.05.11 【情報源】環境省/2005.05.10 発表

 環境省、茨城県、神栖町は平成17年5月10日、有機ヒ素化合物のジフェニルアルシン酸(DPAA)とフェニルメチルアルシン酸(PMAA)に汚染された、茨城県神栖町の米を常食していた人の毛髪や爪からフェニルメチルアルシン酸(PMAA)が検出されたと発表した。
 神栖町産米については、16年12月に町内の4つの水田で育った16年産米がDPAAやPMAAに汚染されていたことが判明。16年産米の出荷・流通は停止されたが、これまでこの水田の米を常食者していた人の髪や爪を国立環境研究所が分析したところ、今回の結果が明らかになったもの。
 ただし常食者で、有機ヒ素化合物に起因すると思われる症状が表れている人は現時点ではいないという。
 なお神栖町産米のDPAA汚染には同町に第二次世界大戦中に設置されていた旧日本軍中央研究所場が関係していると推測され、PMAAはDPAAに由来する物質であると考えられている。
 PMAAの生成メカニズム、毒性などは現在詳しく解明されていないため、環境省、茨城県、神栖町は今後、PMAAの毒性試験毒性評価やPMAAが検出された人の健康診断、定期的な分析を実施する方針。【環境省】

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