一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 航空分野の気候変動対策について協議開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.03.31 【情報源】EU/2005.03.11 発表
航空機輸送は急速に世界規模に成長したが、同時にCO2排出量を増加させてしまっている。EUでは、航空分野からのCO2排出量が、1990年から2002年までの間に70%も増加している。欧州委員会は、この増加傾向を是正するため、EUの取りうる措置について、欧州市民の意見を求める協議を開始した。インターネットによる協議を、3月11日から8週間実施する。今年の夏には、航空機による気候変動への影響を削減するため、経済的手段(訳注:税・課徴金、排出量取引など)の活用方法に焦点を合わせた戦略が策定されるが、今回の協議の結果は、この戦略に反映される。なお、航空分野における温室効果ガス排出対策は、京都議定書上、先進国が国際民間航空機関(ICAO)と共に検討することとなっている。ICAOは、税、課徴金、排出量取引などを含め、様々な選択肢について検討してきたが、対策の実施に向けた合意はなされていない。EUの「第6次環境行動計画」においては、2002年までにICAOが対策について合意に至らなかった場合、EUは、航空分野の温室効果ガス排出量を削減するため、必要な対策を特定し、実施するとしている。【欧州委員会環境総局】