一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、建築部門の環境移行のための総合データサイトを開設
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.04.23 【情報源】フランス/2025.04.08 発表
フランス環境移行庁(ADEME)は、建築部門の環境影響に関するデータや分析を統合した新たなサイトBâtiZoomを立ち上げた。建築部門では、国の約16%を占める温室効果ガス(GHG)排出や、建築物が自然の土壌を覆う(土地人工化)ことの弊害等が課題となっている。
政府は2050年の炭素中立と土地人工化ネットゼロを目標に掲げているが、対策を講ずるために不可欠な現状や動向のデータは、これまで様々な機関に分散していた。
BâtiZoomは、国の統計指標を用いデータを一つにまとめることで、部門の現状と課題の全体像を総合的かつ詳細に示すという。
内容は大きく二つに分かれ、「重要数値」部分では、環境影響(GHG排出、大気質、土地人工化、廃棄物等)、社会経済的変遷(エネルギー貧困等)、環境移行策(省エネ、エネルギー脱炭素等)、人口動態・社会経済・環境の背景状況、から成る4カテゴリー19項目について重要データを解説。
もう一つの「指標」部分では、重要データの背景にある110の指標について図と詳しい解説を掲載している。
【フランス環境移行庁】