一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、自然保護推進に向け国家戦略と説明責任法案を発表
【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2024.07.02 【情報源】カナダ/2024.06.13 発表
カナダ環境・気候変動省は、「2030年自然戦略」と「自然説明責任法案」を発表した。「2030年自然戦略」は、2022年の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で合意された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に基づくカナダの自然保護の目標の実施の道筋を示し、生物多様性の損失を食い止め反転させることをめざす。自然保護を成功させるには全政府的、全社会的なアプローチが不可欠であるとの認識のもと、策定に向けて広範な意見公募や州・準州・先住民団体との協議が重ねられてきた。戦略は、行動の分野を明確化し、既存の取組をさらに発展させるために必要なものを特定している。
「自然説明責任法案」は、将来の世代のために自然を守るという政府の約束を法律に明記したもので、「2030年自然戦略」のような自然保護の国家戦略を策定して実施状況を報告することを政府に求めている。この法案の提出により、カナダは「生物多様性枠組」の約束の実現のために説明責任と透明性を法律に明記した世界最初の国のひとつとなった。
【カナダ環境・気候変動省】