一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2022年の温室効果ガス実質排出量は1.3%増と発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.05.01 【情報源】アメリカ/2024.04.11 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、1990〜2022年の温室効果ガス(GHG)排出量・吸収量をまとめた温室効果ガスインベントリの最新版を公表した。それによると、2022年の同国の総排出量は63億4,300万トン(CO2換算、以下同)、森林などによる吸収量を差引いた実質排出量は54億8,900万トンで、実質排出量は2021年比で1.3%の増加となった。主な要因はコロナ危機後の経済活動の回復の継続である。しかし2005年比では排出量は17%減少しており、エネルギー効率向上などの技術革新やエネルギー市場の動向他が要因となっているという。
GHGインベントリは公平で政策的に中立な報告書であり、EPAが官民の専門家らと協力して毎年作成し、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に提出する。CO2、メタン、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)の7種類のGHGの排出を追跡するとともに、森林などの炭素吸収によって大気から除去されたCO2を算定する。
【アメリカ環境保護庁】