一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、初の飲料水中のPFAS濃度基準を制定
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2024.04.30 【情報源】アメリカ/2024.04.10 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、発ガン性など健康影響のある有機フッ素化合物(PFAS)6種類の飲料水中の濃度について、初の国家基準を最終決定した。6種類のうち、5種類については基準値を定め、4種類については2種類以上の混合物の基準を定めた。基準値には、法的強制力のない目標としての最大汚染濃度目標(MCLG)と強制力のある最大汚染濃度(MCL)があり、各PFASの基準値は以下のとおりである。・PFOA、PFOS:MCLは4.0ppt、MCLGは0
・PFNA、PFHxS、GenX化合物:MCLG、MCLともに10ppt
・PFNA、PFHxS、PFBS、GenX化合物の2種類以上の混合物:各化学物質の危険度を数値化したハザード指数の総和が1以下
今後3年以内に、すべての公共水道はPFASのモニタリングを実施、濃度を公表し、基準を上回った場合、5年以内に対処しなければならない。EPAの推計では、基準を満たすために対策が必要となる公共水道は全米6万6,000施設のうち6〜10%という。
【アメリカ環境保護庁】