一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、建物・建築部門の気候対策強化をめざす閣僚宣言を採択と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.03.26 【情報源】国連/2024.03.08 発表
国連環境計画(UNEP)は、フランス政府と共催した「建物と気候グローバル・フォーラム」において、建物・建築部門の脱炭素化に向けた国際協力の基本となる合意として「シャイヨー宣言」に70ヶ国が署名したと報告した。同部門は世界の温室効果ガス排出量の5分の1超を占めるが、低炭素で回復力のある建物・建築への移行は不十分だという。依然として炭素集約度の高い建物への投資が行われ、建築資材生産のための資源の乱開発が環境破壊を招いている。宣言には、・炭素中立な建物への移行のためのロードマップ、規制、法律の施行
・インセンティブを伴う融資の枠組と低価格の低炭素な建物を増やすための規制ツールの実施
・ラベル、規格、認証の採用
・低炭素で耐久性に優れた費用対効果の大きい建築資材の開発、生産、使用の促進
・データと優良事例の収集と共有のためのツールの開発
などが盛り込まれた。今後、G7、G20、気候関連の会議などあらゆる国際的な議論の場に建物・建築部門の問題を組み込んでいくという。
【国連環境計画】