一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、水汚染に関する水道会社への査察拡大へ
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2024.03.07 【情報源】イギリス/2024.02.20 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、水汚染対策が不十分な水道会社の取締り強化に向け、水道会社への査察を4倍以上に増やす計画を発表した。DEFRAは「水計画」の下、この数ヶ月でイングランドの雨天時越流水を100%監視、水道会社の水汚染に対する民事罰の上限を撤廃するなど、断固たる措置を実施。今回の計画はこれを強化するもので、具体的に、
・環境庁(EA)が今年度すでに930件以上実施した水道会社の査察を、来年度は抜き打ち査察を含め年間4,000件、2026年4月以降は1万件に拡大。
・査察・取締り・規制強化のための職員を今後3年間で最大500名増員。すでに募集を開始。
・査察・取締り強化に年間約5,500万ポンドを投入。その資金はすべて、DEFRAからEAへの助成金増額および水道会社に課す水質許可制度運営管理手数料からの追加資金(意見募集が前提)を通じて調達。
EAはすでに、下水処理場で過去最大の犯罪調査を進めており、2015年以降59件の刑事訴追により1億5,000万ポンド以上の罰金を確保している。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】