一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、低公害スクールバス導入促進に向け約10億ドルを助成
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2024.01.23 【情報源】アメリカ/2024.01.08 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ディーゼル車など高排出のスクールバスを低・ゼロ排出車へと移行させるため、総額約9億6,500万ドルを67の学区やスクールバス事業者に対して提供すると発表した。これにより37州の280学区において、2,700台超の低公害スクールバス購入と充電インフラ整備が実施され、700万人超の子どもが恩恵を受ける。助成対象の約86%が農村部、低所得地域、部族社会の優先学区である。
この助成は、超党派インフラ法に基づく50億ドルで設立されたEPAの「クリーン・スクールバス・プログラム」によるもの。同プログラムは、ディーゼル車から低・ゼロ排出の電気、圧縮天然ガス、プロパンを燃料とするバスへの買い替えを支援し、温室効果ガス削減による気候危機への対処、子どもや地域住民の健康を損なう大気汚染の軽減、クリーンエネルギー関連の雇用の創出などを図る。
今回のような助成金の他にリベート(払い戻し)の制度もあり、2022年のリベートプログラムでも約8億7,500万ドルが拠出され372学区で2,366台の買い替えが実現している。
【アメリカ環境保護庁】