一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、第8次環境行動計画の進捗が芳しくないと報告
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2024.01.09 【情報源】EU/2023.12.18 発表
欧州環境庁(EEA)は、第8次環境行動計画(EAP)目標の進捗状況に関する初のモニタリング報告書を発表した。報告書によれば、EUは2030年までにその目標の大半を達成できない可能性があり、特にエネルギー消費、循環型素材の使用率、有機農業の面積の割合など、生産・消費に関連する環境・気候負荷の軽減可能性は極めて低いという。
一方、明るい展望も示されている。経済全体ではグリーン経済が拡大を続け、また微粒子物質への曝露に起因する早期死亡は、ゼロ汚染行動計画の目標に従い減少する可能性が高い。
報告書では多くの目標達成には更なる時間が必要になると結論づけている。2030年までに過去10年と比較して2〜9倍のペースでの進展が必要な目標もあり、加盟国による現行法の厳格な実施、必要に応じた追加政策・対策の提案、政策分野における環境・気候政策の主流化が早急に求められる。
この報告書は28の指標とモニタリング目標に基づき、欧州の重要な環境・気候目標の進展を評価するもので、2030年まで毎年発表される。
【欧州環境庁】