一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、PFAS対策は順調と報告
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2024.01.05 【情報源】アメリカ/2023.12.14 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害な有機フッ素化合物PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)について、2021年10月にPFAS戦略ロードマップを発表し2024年目途の対策に取り組む。このたび第2回進捗状況報告書を発表した。2023年の主な実績に次のものがある。
・有害物質排出目録(TRI)において特別の懸念のある化学物質と同じ報告義務を課し、僅少免除規定を廃止するなど、工業や製品における使用の安全性を確保し放出廃棄実態を明瞭化した。
・包括的環境対策補償責任法(CERCLA)の有害物質リストに登載を提案、2024年早期の成案を目指す。これにより汚染者の責任を明確化し、処理・浄化費用を課す。
・2023年3月に6種のPFASの水道水中の基準案を発表、2024年早期に成案を期す。また29種のPFASについて全米1万施設以上の公共水道で曝露モニタリングを開始し、結果を四半期ごとにEPAのウェブサイトで公開している。
・インフラ投資雇用法により、100億ドルを上下水道中のPFASなど汚染物質除去のためのインフラ整備・技術開発への支出とした。
【アメリカ環境保護庁】