一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、畜産・酪農業から生じる糞尿スラリーの貯蔵槽の改良助成金を増額
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2023.12.06 【情報源】イギリス/2023.11.21 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、畜産・酪農業から生じる家畜の糞尿や敷料、洗浄水などのスラリーによる水・大気汚染を防止するため、スラリー貯蔵槽の改良を支援する「スラリーインフラ助成金」を増額したと発表した。同助成金は総額2億ポンドで2022年6月に開始され、貯蔵槽の移転・拡張・増設などが対象である。第2次募集の今回は、前回の実績を踏まえ助成枠を7,400万ポンドと2倍に増額した。また、要望により養豚業の最小貯留期間要件を長くし、助成対象に固液分離器や貯蔵槽カバーなども含めた。農家当たりの助成額は、2万5,000〜25万ポンドとなる。
本助成に続いて2024年と2025年に、農家のスラリー管理を容易にするための栄養塩試験キットや低排出散布機など小設備を対象とする2,100万ポンドの農業設備・技術基金による助成を開始する。適切なスラリー管理は水・大気汚染を防止するだけでなく、自然環境を保全し、また有機栄養物の効果的な利用を促進して農業生産性を高めるという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】