一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、有害化学物質排出目録のPFASに関する報告対象を広げる規則を最終決定
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2023.11.07 【情報源】アメリカ/2023.10.20 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害化学物質排出目録(TRI)制度におけるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)に関する報告の対象を広げる規則を最終決定した。最終規則では、PFASが「特に懸念される化学物質」に分類され、取扱量が少量の場合に事業者に認められていた開示の免除が無くなる。極めて分解されにくいPFASは「永遠の化学物質」とも呼ばれているが、少量ながら多くの製品で使用されている。今後は、TRIに記載されている189種のPFASのいずれかを製造、使用するなどしている産業施設や連邦政府の施設は、管理又は環境に放出しているPFASの量を報告しなければならない。
さらに今回、すべての「特に懸念される化学物質」について(鉛や水銀、ダイオキシンも該当)、下流部門のサプライヤーへの通知における開示の免除も無くなる。このため、混合物や商品名のついた製品にこうした懸念物質が含まれていれば、購入側はそのことが分かるようになる。
これらは同庁の「PFAS戦略ロードマップ」に沿った措置だという。
【アメリカ環境保護庁】