一般財団法人環境イノベーション情報機構
地球環境ファシリティ、「グローバル生物多様性枠組基金」を創設
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2023.09.12 【情報源】その他/2023.08.24 発表
地球環境ファシリティ(GEF)によると、2023年8月24日にカナダのバンクーバーでGEF第7回総会が開催され、官民部門や慈善団体から資金を呼び込む「グローバル生物多様性枠組基金」の創設が承認された。同基金は山火事、洪水、異常気象、人為的活動(スプロール現象等)の脅威にさらされている生物種と生態系の保護・持続可能性への投資を動員し促進することを目的としたもの。2022年12月の生物多様性条約第15回締約国会議で「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、その実施を支援するGEF運営の基金の創設が決定していた。
今次総会ではカナダとイギリスが基金への資金拠出を表明した(カナダは2億カナダドル、イギリスは1,000万ポンド)。これらを活用し、2030年までに生物多様性の損失を止め反転させ2050年までに自然を回復軌道に乗せるための行動を支援する。基金の資金の20%は生物多様性保護・保全を目指す先住民主導の取組の支援に、3分の1超は小島嶼開発途上国や後発開発途上国の支援に充てられる。
【地球環境ファシリティ】