一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、先住民主導の気候変動適応取組の支援に300万ドルを支出と発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2023.08.31 【情報源】カナダ/2023.08.16 発表
カナダ環境・気候変動省は、先住民主導の気候変動適応取組を支援するため、300万ドルを支出すると発表した。ニューファンドランドアンドラブラドル州の先住民イヌイットのヌナツィアブト(Nunatsiavu)政府の次のような活動に支出する。・先住民が行うデータ収集・観測活動
・先住民が自らの土地・自然との関係を回復するための余暇活動など
・海氷の変化を調査し、ハザードマップを作成
・食用野生生物の狩猟の持続可能なあり方を探る調査
国連によると、先住民の土地は全球の20%を占め、生物多様性の80%を擁するという。カナダ政府は、先住民(ファーストネーション、メティス、イヌイットの人々)の環境保護に果たす役割の大きさを評価し、2017年に先住民主導の自然保護活動「ガーディアンズイニシアティブ」を発足させた。以後予算を増額し、これまでガーディアンズの取組170件に6,000万ドル以上を支出、自然保護とともに地元の雇用創出と経済発展に成果をあげている。
【カナダ環境・気候変動省】