一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ハイドロフルオロカーボン類の段階的削減の対策及び最終規則を発表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2023.07.26 【情報源】アメリカ/2023.07.11 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の使用を段階的に削減する最新の対策、及び2024〜2028年にHFCsの40%削減を実現させるための最終規則を発表した。この規則は、2022〜2023年に実施された10%の段階的削減の成功に基づくもので、2036年までにHFCsの生産・消費を85%削減し、2100年までに地球温暖化を最大0.5℃回避するという米国イノベーション・製造法(AIM法)の目標とも一致する。2022年1月の段階的削減の開始以来、HFCsの生産・輸入には排出枠割当が必須となっているが、さらに段階的削減の基準に準拠する企業が対等な機会を確保できるよう、しっかりとした施行メカニズムも確立された。「違法なHFC取引に関する省庁間の作業部会」は、これまでCO2換算で100万トン以上の不法輸入を阻止してきたという。
またEPAはAIM法に基づき、以下の2つの追加的な規制措置を2023年に予定している。
1)部門ベースでの代替化学物質への移行を推進するため、特定の部門でのHFCsに制限を課す。
2)空調機器内のHFCsやHFC代替品を管理する必要要件を確立する。
【アメリカ環境保護庁】