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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、パークロロエチレンのほとんどの使用を禁止する規則案を発表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2023.06.26 【情報源】アメリカ/2023.06.08 発表

アメリカ環境保護庁EPA)は、有害物質規制法(TSCA)に基づくパークロロエチレン(PCE)のリスク評価を終え、神経毒性、発ガン性など人の健康にリスクがあるとして、一部例外を除きほとんどの使用を禁止するリスク管理規則案を発表した。
PCEは有機塩素溶剤の一種で、洗浄剤、接着剤、塗料など消費財・生産財として広く使用されている。

規則案は、消費財向けの製造・加工・販売と工業・商業における使用を禁止する。
禁止は24ヶ月をかけて段階的に実施される。
ドライクリーニングへの使用は10年かけて段階的に禁止する。

禁止の例外とされたのは、ハイドロフルオロカーボン(HFC)-125とHFC-134aの製造の中間体としての使用、石油化学製品製造、航空機の塗料製造や航空宇宙機の部品・エンジン製造の蒸気脱脂などにおける使用で、国防、重要インフラ保全、気候変動対策の観点による。現場労働者の健康被害防止のため、厳格な吸入曝露・皮膚曝露防止要件を含む安全規程を策定する。

規則案は、公報登載後60日間の意見公募に付される。
【アメリカ環境保護庁

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