一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、象牙法拡大により新たに5種を保護
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2023.06.12 【情報源】イギリス/2023.05.23 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、象牙法(2018年)を拡大して、新たにカバ、セイウチ、イッカク、シャチ、マッコウクジラの5種を法的に保護すると発表した。これにより、これら5種はその牙のすべての取引が禁止されることになる。イギリスの象牙法は、象牙の売買に関する世界でも最も厳しい禁止令の1つで、これに違反すると莫大な罰金や、最高で5年の拘禁刑などが科せられる。象牙の取引禁止に関しては、国民の幅広い支持があり、今回の5種への禁止の拡大は、イギリスが象牙の取引を決して容認しないという明確なメッセージを送るものである。
カバ、セイウチ、イッカク、シャチ、マッコウクジラは、国際取引を規制する「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」に登録されており、またカバ、セイウチ、マッコウクジラは、国連自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストに危急種として登録されている。
DEFRAの今回の決定は、自然界を保護するための国際公約に向けた大きな前進となる。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】