イギリス環境・食糧・農村地域省、景観回復スキーム第2弾の申請受付を開始

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2023.06.06 【情報源】イギリス／2023.05.18 発表

イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、イングランドの景観の保護・回復に取り組む農家や土地所有者を助成する「景観回復スキーム」の第2弾の申請受付を開始した。持続可能な食料生産と同時に野生生物の生息地創出や保護区支援、排出実質ゼロ実現を目指すプロジェクト（最大25件）を対象とし、初期開発資金（計1,500万ポンド）を提供する。
同スキームは政府が新たに導入した3つの環境土地管理制度のひとつ。第1弾（2022年）の選定プロジェクト22件は、在来の絶滅危惧種の回復や河川の再生（水質改善、生物多様性強化、気候変動適応）を重視している。今回から選定基準として環境・社会的影響や経済的価値に加え、食料生産への影響も含める。農家や土地所有者の協働を促し、景観規模（500ha以上）で石灰台地の川や温帯雨林、荒地、湿地等の生息地の創出・強化、600km以上の河川の回復、263種以上の在来種（ミズハタネズミ、カワウソ等）の保全を図る。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】