一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関と国連環境計画、第3回「食品ロス・廃棄啓発のための国際デー」に食品ロス・廃棄削減の行動加速を呼びかけ
【ごみ・リサイクル フードロス】 【掲載日】2022.10.17 【情報源】国連/2022.09.29 発表
国際食糧農業機関(FAO)と国連環境計画(UNEP)は2022年9月29日、第3回「食品ロス・廃棄啓発のための国際デー」を記念するイベントを開催した。FAOによると、世界の飢餓人口は2021年に8億2800万人にのぼり、約31億人が健康的な食事を取ることができない。一方、世界の食料の約14%が収穫から小売りまでの間に失われ、小売り・消費段階(特に家庭)で約17%が廃棄されている。また、食品ロス・廃棄(FLW)は世界の温室効果ガス排出の8〜10%を占め、不安定な気候や極端気象の一因となり、作物生産に悪影響を及ぼし、栄養価の低下、サプライチェーンの混乱をもたらすリスクがある。そのため、FLW削減に優先的に取り組むことは、自然資源の有効利用を高め、地球への負荷を軽減、食料安全保障と栄養を確保する持続可能な食料システムへ移行するうえで不可欠である。
イベントでは世界各地の専門家が議論、FLW測定・削減や、早急な食品廃棄削減に向けた消費者の行動変容に直ちに取り組むよう、官民機関に呼びかけた。
【国連食糧農業機関】