一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、家畜からのメタンガス排出削減に関する「根拠に基づく情報提供の照会」を実施
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.09.07 【情報源】イギリス/2022.08.23 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、家畜からのメタンガス排出削減が可能な新たな飼料に関する情報収集のため、農業界、科学者、国民に対し「根拠に基づく情報提供の照会」を実施する。牛や羊などの反芻家畜は、農場での温室効果ガス(GHG)排出の主な原因となっているが、メタン抑制効果のある飼料には、畜牛からのGHG排出を削減できる可能性があるという。2019年、農業はイギリスのGHG総排出量の10%を占めており、そのうちの約54%がメタンガスによるものだった。とはいえ技術の革新・進歩、農業従事者の効率的な農業慣行により、2020年の農業関連のGHG排出量は、1990年比で16%削減されており、また政府の排出と生産統計によれば、1990年以降、牛乳1リットルを生産する際のGHG排出量は21%減少している。
イギリス政府は、2050年までに同国の経済活動全体でのGHG排出実質ゼロを達成するため、法的拘束力のある野心的な目標を設定しており、また2030年までに2020年比で、メタンガス排出量を全世界で30%削減を目指す「世界メタン誓約」にも署名している。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】