一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、花粉媒介生物週間に際し絶滅危惧種を農薬から保護するための試験プロジェクトなどを報告
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2022.07.07 【情報源】アメリカ/2022.06.21 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2022年6月20〜26日の全国花粉媒介生物週間に際し、絶滅危惧種を農薬から保護するための2つの試験プロジェクト及び花粉媒介生物を保護する方法や戦略に関するウェブページの新設について報告した。一つ目の試験プロジェクトは、EPAと他の連邦政府機関が協働して行うもので、絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律(ESA)で指定されている種のうち、農薬に特に弱い12種(花粉媒介生物を含む)について、保護に向けたミティゲーションを特定し早期にこれを実施する方法を開発するものである。二つ目の試験プロジェクトは、EPAが、選定した種を農薬(除草剤、殺虫剤など)から守るためのミティゲーションを探るものである。最初に対象とすべき種として20種以上が挙がっている。必要があれば、生息域内やその周辺での農薬の使用を制限する措置も考えられるという。加えて、EPAは、花粉媒介生物を農薬から守る取組をまとめたウェブサイト内に、優良事例や計画、ミティゲーションなどを紹介するページを新設した。【アメリカ環境保護庁】