一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2020年の温室効果ガス排出は前年比11%減と発表
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.05.09 【情報源】アメリカ/2022.04.14 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、第29次温室効果ガスインベントリを発表した。2020年の同国の正味排出量は、52億2240万トンで、2019年比11%、2005年比21%の減少をみた。減少に寄与したのは主に運輸部門で、この部門の排出は13%減少した。発電部門の排出も10%減少した。いずれもCOVID-19パンデミックによる需要減によるが、発電部門の減少は石炭から天然ガス・再生可能エネルギーへの転換の進行も要因である。今次は、新たに次のメタン排出源の排出量が記載された。1)天然ガスの販売後の使用からの排出(家庭用・商業用機器、工場設備、発電所からの漏出、天然ガス車からの排出)。2)水力発電・農業用の貯水池などからの排出。また、坑井の爆発など大規模漏出事故による排出量も記載された。2020年にメタンは総排出量の11%を占め、前年比で3%増加した。2005年比7%、1990年比17%の減少である。天然ガスシステムと廃棄物埋立地からの排出は減少、家畜飼育数増加に伴い家畜からの排出は増加の傾向にある。【アメリカ環境保護庁】