一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、五大湖懸念地域ハミルトン港の浄化プロジェクトの第2期が完了と報告
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2022.03.28 【情報源】カナダ/2022.03.09 発表
カナダ環境・気候変動省は、オンタリオ州などとともに、オンタリオ湖のハミルトン港における「ランドル・リーフ汚染除去プロジェクト」の第2期が完了したと報告した。ハミルトン港内のランドル・リーフと呼ばれる約60ヘクタールのエリアでは、1800年代からの工業化と都市開発による大量の有害な汚泥が環境を悪化させていた。同プロジェクトはカナダ政府、オンタリオ州、ハミルトン市、鉄鋼メーカー・ステルコ社などによる共同イニシアティブで、総額1億3890万ドルを投じてランドル・リーフの汚染堆積物を除去して格納し、水質の改善と生態系の回復をめざすものである。3期から成るこのプロジェクトは、第1期で汚染堆積物を入れる格納施設の建設、第2期で浚渫した堆積物の搬入と残った堆積物のキャッピング(覆いをして封じ込める)を実施し、2022年秋から開始の第3期で格納施設上部に多層構造のキャッピングを施し、土地として利用可能にする予定であるという。ハミルトン港は、1987年締結のアメリカとの五大湖水質協定に基づき、特に環境劣化の著しい懸念地域に指定されている。
【カナダ環境・気候変動省】