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環境ニュース[海外]

国連環境計画、今世紀末までに森林火災が50%増加すると予測し各国に予防と備えを呼びかけ

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.03.10 【情報源】国連/2022.02.23 発表

 国連環境計画UNEP)によると、気候変動や土地利用の変化によって森林火災が頻発・激甚化しており、今後は大規模な森林火災が最大で2030年までに14%、2050年までに30%、今世紀末までに50%増加すると予測されている。これまで影響を受けてこなかった北極圏などでも森林火災の危険性が高まっているという。UNEPは、森林火災の脅威の高まりに関する報告書のなかで、森林火災気候変動はそれぞれの影響がお互いの事象を悪化させていると指摘するほか、各国は森林火災に対する支出の仕方を根本的に変え、予防と備えに重点を置くべきだと説いている。具体的には、従来の森林火災対策費の3分の2を計画づくりや予防、備え、復興に充て、残りの3分の1を火災への直接的な対処に充てるという新たな配分の型を提示している。報告書は、森林火災の予防や減災、復興に向けて、データや科学に基づいた監視システムと先住民族の知識の活用、より緊密な地域・国際協力、適切な土地や火の利用を促す施策、生態系の回復などの必要性も示している。
国連環境計画

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