一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 自然に配慮した風力発電の拡大に追い風を−ドイツ環境諮問委員会が提言書を提出
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.02.18 【情報源】ドイツ/2022.02.04 発表
ドイツ環境諮問委員会(SRU)が内陸地における風力発電の拡大促進に関する提言書を連邦環境省(BMUV)のレムケ大臣に提出した。提言書では、国土の2%を風力発電用地に指定することを目標に設定することで適地確保を促進すること、計画・認可の手続きを迅速に実施するために所轄機関や裁判所の人員確保並びに技術設備を改善すること、風力発電設備の立地にかかる計画管理を優れたものにすることにより自然保護及び種の保全と風力エネルギーの拡大を調和することを重要な対策として挙げている。レムケ大臣は、「風力発電の普及を加速させるためには適地を指定する優れた計画管理の策定と計画・認可を担当する所轄機関の充実が重要である。提言書では、気候保護の促進と同時に環境・自然保護に対する懸念も示されている。生物多様性保護と気候保護は相互に依存する目標であり、我々の社会と経済の両方に不可欠な自然の生存基盤を守るために、この2つの分野を早急に軌道修正する必要がある」と述べた。【ドイツ連邦環境消費者保護省】