一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、自然保全のためのパートナーとの協働に7億9600万ドルの資金提供を発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2021.09.01 【情報源】カナダ/2021.08.13 発表
カナダ環境・気候変動省は、「強化された自然遺産」の一環として、危機に瀕している種の回復、陸地や淡水の保護・保全のための州、準州、先住民族など、パートナーの活動支援に最大で7億9600万ドルの資金提供をすると発表した。資金の内訳は、連邦政府との二者間の自然協定策定のための州や準州の支援に5年間で最大2億1000万ドル、優先順位の高い生態系の保全に2億900万ドル、北方カリブー、タイセイヨウサケ、タイヘイヨウサケなど優先保護種の回復支援に3億7700万ドルとなっている。自然の保全は、生物多様性の喪失や気候変動に取り組むうえで極めて重要であり、危機に瀕した種の保全・回復は連邦政府、州・準州政府の共通の責務である。また先住民族や地域社会など利害関係者との緊密な協力が、自然の保全や強い地域社会の確立を可能にする。
カナダは世界の淡水の20%、湿地の24%、温帯降雨林の25%、亜寒帯林の33%を有しており、2025年までに国土と領海のそれぞれ25%、2030年までに30%を保全すると約束している。
【カナダ環境・気候変動省】