一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、乗用車・小型トラックと重量車の排出基準を全面的に見直し
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.08.24 【情報源】アメリカ/2021.08.05 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、乗用車・小型トラックと重量車の排出基準を全面的に見直すと発表した。乗用車・小型トラックについては、2023〜2026年型車までの温室効果ガス(GHG)その他の排出基準を改定する。2027年以降の新基準についても概要を示す。改定によって、2023年型車の排出基準は従来より10%、以後の各年は前年比5%厳格化される。その結果、2026年型車の基準は、史上もっとも厳しいものとなる。EPAは、新基準により2050年までのCO2排出は22億トン減少し、国民は、健康被害、洪水による資産の被害、農業被害の減少等により860億〜1400億ドルの利益を得るとする。EPAは同日、重量車のGHGその他有害汚染物質の排出基準改定案も発表した。2022年に新基準作成を終え2027年型車から適用する。2030年型車以降にはより厳しい基準を制定する。
EPAは、自動車産業が対応できるよう適切な移行期間を設けており、新基準によりアメリカは環境配慮型自動車の分野で世界を牽引するとしている。
【アメリカ環境保護庁】