一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 地球環境変動学術諮問委員会が長期的な気候保護戦略の策定を求める報告書を提出
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2021.07.21 【情報源】ドイツ/2021.07.06 発表
ドイツ連邦教育省(BMBF)とドイツ連邦環境省(BMU)は、地球環境変動学術諮問委員会(WBGU)が作成した報告書を受理した。これは、気候ニュートラルから気候安定化に至る長期的な気候保護戦略の方向性を示し、グラスゴーで開催される気候変動枠組条約締約国会議において気候保護に向けた長期戦略を課題にするよう各国に働きかけるもの。報告書では、気候目標を達成するために化石燃料の使用を止め、多様な種を持つ自然地域や景観の保護の強化を求めている。さらにWBGUは、パリ協定の気候目標を長期的に確実に達成するために求められているCO2削減に加え、大気中のCO2の回収技術を気候安定化に向けたオプションとして準備することが必要であると述べている。WBGUは、BMBFとBMUの推薦により、連邦内閣が4年間の任期で任命する9名の専門家で構成されている組織であり、2020年11月に新たに任命された諮問委員会では、長期的な気候戦略の強化と拘束力のある気候政策の実施に重点を置き、活動を行っている。【ドイツ連邦環境省】