一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2019年の温室効果ガス純排出量は前年比1.7%減少と発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.05.06 【情報源】アメリカ/2021.04.14 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、第28次温室効果ガス(GHG)インベントリを発表した。発表によると、2019年の総排出量は65億5800万トン(CO2換算以下同)、純排出量は、57億6900万トンで前年(2018年)比1.7%減少した。総排出量の12.4%が森林等により吸収された。減少の主な要因は、発電部門の排出量減少である。1990〜2019年の間に、CO2総排出量は、14240万トン(2.8%)増加、メタン(CH4)は11720万トン(15.1%)減少、一酸化二窒素(N2O)は450万トン増加(1.0%)した。排出量は少ないが温室効果の大きいガス類のうち、増加したのはハイドロフルオロカーボン類(HFCs)と三ふっ化窒素(NF3)で、それぞれ12810万トン(275.4%)、60万トン(1162.7%)増加した。インベントリは、正式発表前にパブリックコメントに付され、提出された意見は政府に対する市民の意見投稿サイト「Regulations.gov」で公開されている。今後、EPAは同サイトで意見への対応を報告する。
【アメリカ環境保護庁】