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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、気候変動の健康影響について現状と政策提言をまとめ報告

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2021.03.24 【情報源】EU/2021.03.04 発表

 欧州環境庁(EEA)などは、欧州における気候変動の健康影響と政策提言をまとめた報告書を公表した。これによると、気候変動熱波生態系の変化、感染症の蔓延等をもたらし、都市の人口増加、慢性病の増加、高齢化とあいまって、過去50年の国際的な公衆衛生対策の成果を崩壊させる恐れがあるという。65歳以上の熱中症等による死亡者数は2000〜2018年に50%以上増加し、デング熱、ビブリオ菌等の感染の危険性も高まった。一方、気候変動取組において健康対策は遅れているとして、分野横断的に気候変動取組に保健医療を組み込み、公衆衛生専門家の関与を増やし、研究、資金、ナレッジベースを増強するよう提言した。報告書は、報告書発表と同日に運用開始された気候変動と健康に関するデータのオンラインプラットフォーム「欧州気候健康オブザーバトリー」で公開された。
 報告書は「健康と気候変動に関するランセット・カウントダウン」と共同で作成した。「カウントダウン」は、医学誌ランセットを中心とする多数の専門家の気候変動と健康に関する共同プロジェクトで、今回の報告書は、2020年12月発表の「カウントダウン」年次報告書の欧州版にあたる。
【欧州環境庁】

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