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環境ニュース[海外]

カナダ環境・気候変動省、揮発性有機化合物放出削減規則を制定

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2020.11.30 【情報源】カナダ/2020.11.10 発表

 カナダ環境・気候変動省は、石油・石油化学産業施設から放出される有害な大気汚染物質から健康と環境を守るため、環境保護法の施行規則にあたる揮発性有機化合物放出削減規則を制定したと発表した。規則は、漏出の検知・修理プログラムの作成と維持、モニタリング等を義務付けるもので、全国の石油精製所と石油化学プラントに適用される。実施により、2021〜2037年の間に、揮発性有機化合物が原因の早死は34件、喘息症状の起きる日は6900日、行動制限の日は3万3600日減少し、1億9200万ドルの健康上の利益が生まれるという。さらに、同期間に温室効果ガス120キロトンの削減が見込まれる。産業界は漏出による製品ロスの回避により4900万ドルの利益を得るだけでなく、すでに同様の規制を実施するアメリカとの競争力向上も期待される。また、石油化学産業施設の立地するオンタリオ州サーニアの先住民社会アームジウナーン(Aamjiwnaang)に対し、常設の大気質監視所が継続的にリアルタイムのデータを提供することとなった。規則は2020年12月1日に発効する。
【カナダ環境・気候変動省】

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