国連環境計画、金融機関に対し持続可能な循環型経済への移行を促す報告書を発表

【環境行政 環境基準】 【掲載日】2020.11.02 【情報源】国連／2020.10.13 発表

　国連環境計画の金融イニシアチブ（UNEP FI）は、循環型経済への移行で金融が果たす役割に関する報告書を発表した。効率的に資源を活用する循環型経済への移行は、汚染、廃棄物、炭素排出を最小限に抑えて持続可能な開発目標（SDGs）の達成に寄与するとともに、2030年までに4.5兆ドルの年間経済生産高を創出し、また健全な生態系の保全を可能にするという。報告書では、金融機関に対して以下のような循環性向上のための提案も行っている。
　1）循環性を事業戦略の中心に組み込み、環境・社会・ガバナンス（ESG）基準の評価を重視する
　2）資源効率に関する目標を設定する
　3）持続可能な技術に融資や投資を振り向け、革新的なビジネスモデルに資金援助する
　UNEP FIは、UNEPと世界の金融部門とのパートナーシップで、350超のメンバーと100超の援助機関が協力し、持続可能な開発のために民間部門の資金を動員している。
【国連環境計画】