スーダン、平和と持続可能な開発に向けた環境報告書を公表

【環境行政 環境基準】 【掲載日】2020.10.26 【情報源】国連／2020.10.07 発表

　国連環境計画（UNEP）とスーダンは、「平和と持続可能な開発のための環境」をテーマに、同国の環境に関する初めての包括的な報告書を作成した。地理的・社会経済的状況や環境ガバナンス、及び2011〜2020年の環境に関する状況や動向について、森林減少や土地の劣化、廃棄物管理、食料安全保障など同国特有の課題を取り上げながら詳述している。加えて、2030年にかけての将来展望も論じており、最終章では、現行政策の延長上で開発を進める場合と「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に沿って環境保全や天然資源管理を行って開発を進める場合とを比較しながら、平和で持続可能な未来のための政策的な選択肢を提示している。報告書は、特に以下の取組が必要だと分析している。
　・都市指向の開発からの脱却と農村開発・投資の重点化
　・土地規制と法律の調和や、制定法への慣習的権利の組入れ
　・気候変動に対する適応策と回復力の強化や、改良農業技術などの促進
　・鉱物資源の賢明な利用と環境に優しい鉱業技術の促進のための規制的枠組づくり
【国連環境計画】