一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、2030年までにプラスチック廃棄物をゼロにする計画案を発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2020.10.22 【情報源】カナダ/2020.10.07 発表
カナダ環境・気候変動省は、2030年までにプラスチック廃棄物をゼロにすることを目指す計画案「廃棄・汚染防止のためのプラスチック製品の統合的管理手法」を公表した。カナダでは年300万トンのプラスチック廃棄物が発生しているが、リサイクル率は9%にすぎない。2万9000トンは環境に流出しているという。計画案では、環境中に流出していることが判明しており、リサイクルされないことが多く、容易に利用できる代替品のある使い捨てプラスチックの使用を禁止することが提案されている。これには、レジ袋、ストロー、マドラー、シックスパックリング(飲料製品6缶を上部で束ねるもの)、フォークやスプーン、食品容器が含まれる。また、製品や包装中の再生材含有要件を定めることも提案されている。これにより、リサイクル設備への投資やプラスチック材の寿命を延ばす技術や製品設計の開発を促進する。プラスチック廃棄物管理を改善し、革新的解決策に投資することで、温室効果ガス排出を年180万トン削減し、4万2000人分の雇用を創出できるという。審議を経て2021年末までに新規則が最終決定される予定となっている。【カナダ環境・気候変動省】