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環境ニュース[海外]

国連環境計画、中南米カリブ海地域における銀行の気候リスク管理に関する報告書を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.08.24 【情報源】国連/2020.08.05 発表

 国連環境計画UNEP)は、中南米カリブ海地域における銀行の気候リスク管理に関する報告書を公表した。報告書は、UNEPが同地域を中心とする地域開発金融機関であるアンデス開発公社(CAF)と共同でまとめたもので、同地域の銀行部門が管理する総資産の54%を占める78の銀行を対象とした調査結果に基づいている。これによると、気候リスクを特定、分析、管理する仕組がないと回答した銀行が41%にのぼった。サステナビリティ報告書を通じて気候関連のリスクを開示している銀行は53%あるが、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に沿った情報開示を行っている銀行は16%にとどまっていることなども分かった。報告書は、気候変動が財務面に与える影響についての認識不足や規制の欠如等を背景に、同地域の銀行部門では気候リスク管理が行き届いていないと指摘し、TCFDの提言に沿ったかたちで気候リスクの分析・開示を行い又これを充実させること、気候リスクの定義に関して共通化を図ること等が望ましいとしている。
国連環境計画

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