一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、メキシコの金融機関における環境リスクに関する報告書を発表
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2020.06.04 【情報源】国連/2020.05.19 発表
国連環境計画(UNEP)とメキシコ銀行は、報告書「メキシコの金融システムにおける気候・環境リスクとチャンス:分析から行動まで」を発表した。この報告書は60超の金融機関の経営陣に実施された調査に基づくもので、低炭素経済への移行によって生じる機会を利用するとともに、環境問題を金融機関のリスク評価や運営戦略に盛り込むよう求めている。報告書によれば、金融機関は気候リスクを認識しているものの、組織的かつ標準化された手段の統合、国際的な課題の実行、企業統治体制の中での方法論や責任分野の展開がなお必要だという。この点について、同報告書では1)環境に優しく持続可能な活動のための国内の分類法を定義する
2)気候リスク管理の向上・監視のための明確な計画と企業の統治義務を設定する
3)企業の戦略計画に環境関連の要因を組み込むためのインセンティブを設計する
4)企業向けに自主的な報告基準を策定する
など、環境リスクを緩和し、環境に配慮した資金の流れをメキシコ経済へ拡大するための具体的な行動の実施を促している。
【国連環境計画】