欧州環境庁、欧州の環境や持続可能性に影響を与える要因を分析

【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2020.06.03 【情報源】EU／2020.05.19 発表

　欧州環境庁（EEA）は、欧州の環境や持続可能性に影響を与える要因を分析した報告書を公表した。報告書は、1）人口動態変化、2）気候変動や環境劣化、3）資源の希少化、4）技術革新、5）地政学的変化、6）ライフスタイルの多様化、といった項目別に域内外のトレンドや不確実要素を挙げて相互影響等を分析し、持続可能性を追求するうえでこれらがどのような影響を及ぼすかについても考察している。報告書は、世界や欧州における様々なトレンドは、課題や新たなリスクをもたらしてはいるが、持続可能性の目標達成に向けて好ましい変化をするための好機も生んでいると論じ、特に欧州の生産・消費システムの抜本的な変革が必要だと指摘する。また、欧州や世界の出来事が相互に絡み合って欧州の持続可能性に影響を与えることから、今後の成り行きには強い不確実性が伴うと認識することが大切であり、これまでとは違った対処が必要だと説明する。欧州が既存の課題や新たなリスクに対処するには、将来を見越したガバナンスや社会全体での取組が求められるという。
【欧州環境庁】