一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、生態系を基盤とした気候変動適応の成果等の監視・評価に役立つガイドブックを公表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2020.05.11 【情報源】国連/2020.04.22 発表
国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)などは、生態系の機能を生かした気候変動適応(EbA)のための諸施策(介入)の成果と影響の監視・評価(M&E)に資する実践的なガイドブックをまとめた。主に、EbA介入の立案や実施を担当する人や、介入の成果等について深く理解し評価しようという人を対象としている。ガイドブックは、この分野に関連する重要な用語や概念、及びEbA介入の監視・評価を行う際の課題等に関する情報を掲載するとともに、EbA介入を効果的に監視・評価する制度を設計したり実行したりする際に必要なプロセスを4段階に分けて概説している。監視・評価のための詳細なマニュアルではないものの、各段階において考慮すべき重要な点などを盛り込んだものとなっており、特にEbA介入を立案する初期の段階で役立ててもらうことを想定している。EbA介入は世界中で実施されているが、その有効性や長期的な影響は確実ではないため、介入の成果を把握し優良事例に学ぶことが一層重要になっているという。【国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター】