一般財団法人環境イノベーション情報機構
東アジア海域環境管理パートナーシップ、タイ湾における原油流出事故への備えを強化するワークショップを開催
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2020.04.16 【情報源】国際機関/2020.03.26 発表
東アジア海域環境管理パートナーシップ(PEMSEA)は、タイ湾(タイランド湾)における原油流出事故への備えを強化するため、同湾に接する3か国(タイ、カンボジア、ベトナム)の担当者向けワークショップを実施した。タイ湾は浅く広大な海域で、海水の入れ替わりが遅いため、原油流出事故が発生すると国境を越えた大規模な被害につながり得る。ワークショップでは事故への備えを評価する新ツールの紹介等が行われ、その後開催されたタイ湾原油流出対応・準備枠組計画第13回連絡窓口年次会合では各国の計画実施状況が報告された。タイは2013年にラヨーン沖で発生した原油流出事故を受け緊急時対応計画と油分散処理剤使用ガイドラインを改訂し、最近発生した油流出事故に有効に対処したという。カンボジアでは緊急時対応計画の改訂作業が組織再編により遅れており、ベトナムは事故発生時の国内当局間の連携を円滑化するとした。3か国はASEAN地域原油流出緊急時対応計画に沿った準地域計画に合意しており、2017〜2021年タイ湾戦略的行動計画を実施中である。タイ湾原油流出に対する準地域規模の連携に関しては2021年開催予定の第7回東アジア海域会議で更に協議する。【東アジア海域環境管理パートナーシップ】