一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、プラスチック汚染に関する科学的評価の草案を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2020.02.18 【情報源】カナダ/2020.01.30 発表
カナダの環境・気候変動省と保健省は、プラスチック汚染の環境影響に関する科学的評価の草案を公表した。60日間のパブリックコメントに付したのち、最終版をまとめる。カナダ政府は使い捨てプラスチックを禁止する方針を打ち出しており、科学的に裏付けられ適切と認められれば、新たな規則を2021年にも導入するという。今回の科学的評価はこうした政策を後押しするものとみられる。報告書は入手可能な情報をレビューし、現時点の科学的知見に基づくプラスチックの環境影響を評価した。それによると、微細なマイクロプラスチックもそれより大きいマクロプラスチック(買い物袋やストローなど)とも、海や川・湖沼から堆積物、地下水、食品まで至るところに存在する。マクロプラスチックは野生動物に害を及ぼすことが確認されている。一方、マイクロプラスチックは動物や環境への有害性の証拠はあるものの人間への影響は確定的ではなく、さらなる調査が必要だという。これを受けて政府は新たな研究助成プログラムを開始し、科学者らに応募を呼びかけている。【カナダ環境・気候変動省】