一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、学校や保育施設で飲料水中の鉛を削減する覚書を公表
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2019.10.21 【情報源】アメリカ/2019.10.03 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、子供の健康月間に合わせ、学校や保育施設で飲料水中の鉛を削減する官民の取り組みを支援する覚書を公表した。覚書は連邦政府、部族社会、水道会社等パートナーの間で調整された手法を採用する枠組みとなり、連邦鉛行動計画とも方向性を同じくする。また、EPAの既存の取組である、学校や保育施設等が自主的に飲料水中の鉛試験プログラムを作成するためのツールキットを提供する「研修、試験、行動(3T)」も推進する。覚書は、1)学校や保育施設の子供に安全な飲料水を提供する各パートナーの約束を強調し、2)飲料水中の鉛に関連する健康上の懸念についての教育を提供し、学校や保育施設が持続可能で効果的な飲料水中鉛試験プログラムを策定することを支援し、3)資料、研修、ツール作成で協力し、4)コミュニケーション資料の作成で適切な機関間連携を特定することを約束している。アメリカでは1970年代以降子供の血中鉛濃度は大幅に低下しているが、現在でも鉛の脅威に関する懸念があり、EPAは飲料水中の鉛削減プログラムの実施を促進している。【アメリカ環境保護庁】