一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、五大湖の栄養塩と雨水汚染の軽減に1400万ドルを助成
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2019.06.13 【情報源】アメリカ/2019.05.28 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、五大湖の過剰栄養塩と雨水汚染の軽減に取組む5部門、約30のプロジェクトに五大湖回復計画(GLRI)から総額1400万ドルを助成すると発表した。今年は初めて、表流水への栄養塩流出の軽減へ向けた費用対効果のよい、市場ベースの革新的な水質取引事業に150万ドルを助成。残りの1250万ドルは、1)マウミー川への流出を軽減するための河岸回復、2)雨水流出を軽減するためのグリーンインフラ、3)農地からの栄養塩流出を軽減するための家畜の糞尿管理、4)農業従事者指導による支援活動や教育を通じた栄養塩管理の推進、といった優先順位の高いプロジェクトに助成する。助成の申請は2019年7月12日まで。申請資格があるのは州当局、州間機関、非営利団体などの非連邦政府機関。EPAは長年、「水質浄化法」の規制要件を遵守するため、水質取引、オフセットなどのプログラムを支援してきた。2019年2月には、過剰栄養塩を軽減するための取組みの一環として、家畜糞尿に含まれる栄養塩をリサイクルする技術開発のため「水研究財団との覚書」に署名している。【アメリカ環境保護庁】