一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、炭素価格付け制度には著しい汚染削減効果があると分析
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2018.05.16 【情報源】カナダ/2018.04.30 発表
カナダ環境・気候変動省は、カナダの炭素価格付け制度は温室効果ガス(GHG)排出を著しく削減し、経済成長をもたらすと報告した。それによると、連邦基準を満たす炭素価格付け制度を全国で実施した場合、2022年までにGHG排出を8000万〜9000万トン削減でき、GDPは年約2%成長するという。ケベック州、オンタリオ州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州では既に炭素価格付け制度が導入されている。2008年に炭素価格を導入したブリティッシュコロンビア州ではGHG排出が5〜15%減少した。制度の設計や収入の利用方法は各管轄区に委ねられており、収入は個人や企業へのリベートや免税、住宅改築プログラム、クリーンソリューションを有する企業の支援、公共交通の改善等に利用できる。管轄区は2018年9月1日までに炭素価格付け制度年次計画の提出が求められている。2019年1月1日に連邦炭素価格付け制度が発効し、連邦基準を満たす制度を導入していない管轄区に適用される。【カナダ環境・気候変動省】