一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、大気汚染対策の新たなEU指令に署名
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2016.07.21 【情報源】オランダ/2016.07.01 発表
EU加盟国、欧州委員会、欧州議会は、2016年6月30日、大気汚染に対処し清浄な大気を確保するための新たなEU指令に関する合意に署名した。新指令は、人間活動から大気中に放出される汚染物質を削減することを目的としており、二酸化硫黄、窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物、アンモニア、粒子状物質の排出を削減するため加盟国に2020年以降の個別目標を設定する。合意した目標を確実に達成するため、加盟国には自国の削減計画を作成することが求められ、欧州委員会は、進捗を評価し、十分な成果を示すことができない場合、加盟国の責任を問う。新指令は欧州の公衆衛生を著しく改善し、大気汚染に起因する早死を2030年までに半分以上低減できると見込まれている。EU環境理事会の議長を務めるオランダのシャロン・ダイクスマ環境担当大臣は、「大気汚染によって毎年数十万人が死亡している。今回の合意はすべての欧州市民の健康増進に著しく寄与する」としている。