一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ環境・気候変動省、家庭で用いられる機器からの大気汚染を削減する新基準を提案
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2016.06.30 【情報源】カナダ/2016.06.10 発表
カナダ環境・気候変動省は、芝刈り機、除雪機、チェーンソーなどの家庭で用いられる機器からの大気汚染を削減するため、従来よりも厳格な排出基準の導入を提案した。これらの機器はエンジンを駆動する燃料の燃焼および蒸発のために窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)などの物質を放出し、スモッグの原因となる地表オゾンの形成につながる。今回の新基準は2018年以降の新製品の製造および輸入にのみ適用され、既に所有している機器には適用されない。新基準を実施すれば、2018〜2031年にこの種の機器のエンジンからのNOx排出を約2万トン、VOC排出を約5万8000トン削減できると見積もられている。なお、この新基準はカナダとアメリカのエンジンおよび機器の排出基準に準じ、カナダで販売されるエンジンがアメリカで販売されるエンジンと同等の大気汚染物質排出基準を満たすようにする。カナダ環境・気候変動省は、産業の利害関係者や市民から新基準に関する意見を公募している。