一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ハイドロフルオロカーボン代替物質のリスト拡張を提案
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.04.11 【情報源】カナダ/2016.03.29 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、重要新規代替物質政策(SNAP)プログラムのもと、温室効果の高いハイドロフルオロカーボン(HFC)の代替物質として承認する物質のリストを拡張することを提案した。それに伴い、地球温暖化係数(GWP)の高い物質のうち、安全性の高い代替物質が利用できるようになった物質の使用を禁じるという。この提案を実施すると、2030年にCO2換算で最大1100万トンの温室効果ガス排出削減が見込まれるという。これは、約100万世帯の年間のエネルギー使用から発生する排出量に相当する。具体的には、特定の空調・冷蔵部門においてHFC代替物質としてプロパンおよびHFO-1234yfの使用を認めることなどが提案されている。なお、2015年11月に開催されたモントリオール議定書締約国会合で、2016年に有害なHFCの生産と消費を削減するため議定書改正に取り組むことになっており、今回のリスト拡張はこの目標へ向けたアメリカの取組を示すものだという。