一般財団法人環境イノベーション情報機構
ノルウェー、CO2海底貯留への新たな実現可能性調査を開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.01.19 【情報源】ノルウェー/2016.01.04 発表
ノルウェーの石油・エネルギー省は、ノルウェー大陸棚(NCS)での新たなCO2貯留計画の実現可能性調査について、ノルウェーに本拠をおくエネルギー企業スタットイル社と合意したと発表した。この調査では、NCSの3か所(Utsira、Heimdal、Smeaheia)でのCO2貯留のためのさまざまな開発コンセプトが考慮されている。調査は2016年6月に終了する予定で、約400万ドルの予算で実施される。トルド・リーエン石油エネルギー大臣は、気候変動を緩和し、パリ協定の下での排出削減目標を達成するため炭素回収貯留(CCS)が重要な手段になるとし、北海のスライプナー海域で20年近いCCSの経験をもつスタットイル社との合意実現を歓迎した。ノルウェー政府は、CO2の回収、輸送、貯留技術を開発するための、極めて広範囲の活動を盛り込んだCCS戦略を策定しており、この調査も本格的CCS開発に向けた戦略の活動の重要な一歩だという。【ノルウェー石油・エネルギー省