一般財団法人環境イノベーション情報機構
ボン条約、移動性野生動物を保護するための訓練を南および東南アジア諸国の非締約国に実施
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2015.11.10 【情報源】国連/2015.10.27 発表
ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)事務局は、本条約の締約国ではない南アジア・東南アジア諸国を対象に、移動性野生動物を保護するための能力構築ワークショップを開催する。南アジア・東南アジア地域は陸海共に有数の生物多様性ホットスポットで、移動性水鳥の243種(うち50種が絶滅危惧種)の繁殖地であるほか、サメやジュゴン、ウミガメ等の移動性海洋生物の生息地でもある。地球上の鳥類の5分の1が東南アジアに生息するという。こうした生物が存続できるかどうかは、この地域のすべての国が連携して実施する保全活動にかかっている。今回のワークショップは、CMS第12回締約国会議(2017年)がマニラで開かれるのを機に、CMSが国連環境計画アジア太平洋事務所(UNEP-ROAP)、ASEAN生物多様性センター(ACB)、フィリピン環境自然資源省と共同で開催する。ワークショップでは、国境を超えた保全の取組みを強化するプラットフォームとしてのCMSの重要性を説明し、そのための手段についての理解を促す。ワークショップは各国間で同じ種に関する情報と経験を共有すると同時に、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の一つである生物多様性目標の達成を視野にいれた共通の機会になるという。【ボン条約】